げてものパイ (続き)
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 先に結論を言ってしまうと,結構おいしくできたのだ。 熊はあっさりした赤身肉で,できあがったパイは食べ応えがあった。トナカイは少しレバー入りだったが,それほど癖もなく,これも味のよいパイに仕上がった。うちの家族では,トナカイ・パイが一番人気だ。

 意外にも,一番くせが強かったのは雷鳥で,いくら香辛料を利かせても,レバー臭がなくならない。
しかし,外国のレバー・パイとは,こんなものだろう。 イギリス風の濃い紅茶に合いそうだ。

 親族の2家族に試食してもらったら,雷鳥は「食べられない」とのこと。まあ仕方がない。日本人一般は獣肉の内臓の味に親しんでいないから,臭いも味も,だめだろう。
 それでもフィンランドみやげに,熊とトナカイの缶詰を持ち帰る人は,結構いるらしい。珍しい食材だもの,私だって間違いなく買っていく。

 ただ,もらった方は難儀しているようだ。「どうやって食べたらいいでしょう?」という質問が,ネットの検索に引っかかっている。送った方は,困らせるつもりじゃないだろうが,食べ方は何も考えずに,あげたのだろうか。

 で,そうした人が次に現れたときに,何かの参考にもなるだろうかと思い,パイの作り方を紹介してみる。

 正確な分量は記していないので,レシピとはいえない。アレンジも,味付けも,個人の好みだ。

 → パイ作りの工程